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税金

ふるさと納税で初めて知る所得税率と累進課税

更新日:

皆さんは、今年はふるさと納税をしましたか?

私のお客様の多くは現役世代なので、ふるさと納税をしている方がほとんどです。

それでですね、ふるさと納税の仕組みの説明から「所得税率」の話しになったりするのですが、皆さん知らなかったんですね~~!

・所得税が累進課税だということ
・累進課税の意味

を。

私の周り調べでは、累進課税を知っている方がほとんどいなかった!ということに一瞬驚きましたが、そもそも知る必要性が薄いですものね。教わる機会もなかったことでしょう。

累進課税(るいしんかぜい)とは、課税標準(租税を賦課する課税対象)が増えるほど、より高い税率を課する課税方式のことをいう。
また、この制度下における税率は「累進税率」と称される。
By Wikipedia

というわけで、簡単に説明すると

稼いでいる人ほど、所得税の税率が高い!累進課税

ということです。

現在の所得税率は5%~45%の7段階に分かれています。

先日私の友人から「ついに最高税率になっちゃったから事業を法人化することにしたよ」という自慢mailが届いていました。
私はそういう自慢を聞くのは好きなので、頼もしいな~と思いつつ
「わたしの役職も用意してね」と言っておきました( *´艸`)

最高税率45%は、課税される所得額が4000万円超の方に適用されます。
給与や売上が4000万円ではなく、給与や売上から様々な控除を引いて計算した課税所得が4000万円超えです。
友人の総収入(売上)は1億円を超えているようです。
金額が多すぎてよくわからないですね。

一番多いのは、所得税率が5%と10%の方です。給与所得者全体の8割くらいが、このどちらかの税率です。
(会社経営者の役員報酬も所得税の計算時は給与所得という扱いですから、全体の中には社長も含まれています)

 

所得税って、どうやって計算しているのでしょうか?

この見本の源泉徴収票の所得税率は何%でしょうか?
①給与収入 8,326,520

②給与所得控除後の金額 6,293,868
(つまり給与所得控除は2,032,652、これは給与の額によって決まった計算方法があります)
給与所得控除の計算式を知りたい方はこちらをご参考に。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1410.htm

③所得控除の額の合計額 1,911,059
(社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、配偶者控除38万円、基礎控除38万円)
※配偶者控除と基礎控除の数字は源泉徴収票には書かれていませんが、これらを合算して191.1万円の控除額という計算

そして、課税所得を計算しますと
6,293,868(給与所得控除後の金額)
-1,911,059(所得控除の合計額)
=4,382,809(課税所得)
1000円未満切り捨てのため4,282,000円が課税される所得金額となります。
課税所得を元に、税率をかけて所得税の計算をします。

課税される所得金額が330万円を超え695万円以下の方の所得税率は20%で控除額が427,500円あります。
(これも決まった計算方法があります)計算式を知りたい方はこちらをご参考に。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
4,382,000×20%-427,500=448,900
この額に復興税2.1%を加算して計算すると458,326円と計算されました。
100円未満切捨てで458,300円となり、見本にもあるように
④源泉徴収額(年末調整により確定した所得税)が458,300円ということがわかります。

①~④の数字は源泉徴収票の上の方に横に並んでいます。

というわけで、この見本のケースの所得税率は [20%] でした!!

どうですか?スッキリでしょう!!!
私は、これを初めて知った時にスッキリしました。
そうだったんだ~~~~~!!!と。

ちなみに、所得税の累進課税の影響で・・・
この見本の収入あたりの層から所得の高い方は、社会保険料より税金の割合が多く
一番多い層(所得税率が5%、10%)の方は、税金より社会保険料の割合が多いわけです。

私は、ポジティブな考えを持つことが好きなので
沢山払ってくれている方には、社会の為にありがとうって思いますし
沢山払っている方には、‘’社会に貢献しているんだな~自分‘’って思ってほしいです。
(税金の使い道などに不満がある場合は政治を変えていくしかないので選挙で一票を投じるしかありませんね)
税金・社会保険料が高すぎる!!と思った時には、もっと払っている方の存在も思い出してください。
もしお金の問題(生活が厳しい)がある場合には、税金・社会保険料が問題なのではなく、そもそも別のところに原因があるということも。
そこは、現実と向き合ってどう改善するか?実行するしかありません。

全体の4%が、税収の5割を負担!!

給与収入が1000万円以上の層は給与所得者全体の4.1%。
その4.1%の方たちが日本の所得税の49.1%を負担してくれています。
(2014年民間給与実態統計調査より)

年収1000万円超えの給与所得者の方たちも、楽ではないのです。

所得税だけでなく、住民税もかなりの額で
社会保険料(厚生年金、介護保険、健康保険、雇用保険)もかなりの額で差し引かれ
色んな手当が対象外とされたり減額されますから。

所得税は年収800万円以上の層では、税制の改定により実質の税負担が増えており、今後ますます負担が増える傾向です。

ジワジワと増税の波がよせてきていますね。

少しずつ皆様の家計が苦しくなっていくのですが、慣れた環境に浸りすぎて変化に気づかず、変化だと察知できた時点では遅すぎて手が打てなくなってしまう方が多いわけです。
(消費税が上がることは知っていても、そこに対策や改善をせずに上がった消費税の支払いに慣れてしまい、今までよりも家計が苦しくなり貯蓄や投資に回すお金が少なくなるなど)

厳しい時代の変化に対応するためにも、自分の収入や税金、その計算の仕方などに興味を持っていただきたいと思います。

税金が高いから損とか、そういう考えではなく、どのように決定されているのか仕組みを知り使える所得控除を有効活用したいですね。

それが
社会保険料控除(家族の分も払ったらその額も)
iDeCoなどの利用で受けられる小規模企業共済等掛金控除
医療費控除
生命保険料控除
寄付控除(ふるさと納税含む)
扶養控除
配偶者控除
などです。

有効活用とは、損得勘定ではなく、制度を理解し漏れのないように使うということ。

制度の変化やその他の世の中の変化、自分や家族の変化などにより、収入を増やす必要が出てくるかもしれません。

変化に早く対応するためにも、面倒がらずに家計や制度を把握しておきましょう。
自分と家族を守るために大事なことだと思います。

ふるさと納税は買い物ではありません

ふるさと納税に話しを戻します。
モノがもらえるとしか思っていなかったり
ふるさと納税することを「買う」と言ってしまう人がいますが
ふるさと納税は、ふるさとへの「寄付」です。
ふるさと納税をするなら、そこは間違えないでくださいね。

まだ~!これから!
という方は、12月31日までできますが、スケジュール的にギリギリなのでよく確認して手続きしてください。

私は、毎年続けている動物の保護団体への寄付を致しました。
これはふるさと納税ではなく、普通の寄付です。
確定申告で寄付控除が受けられますので、少し税金が少なく済みます。
寄付をして、税金が少なくなるのは嬉しいです。

自分の税率や、累進課税について確認したい!
という方は、ご自分の担当のマネーバランスドクターにご確認ください。
初めて知った時の皆さんの反応が面白いです。
私も、まだそのお話しをしていない方にお伝えしますね~。

制度を味方につけて、世の中の厳しい変化に対応しましょう。

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