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老後資金・リタイアメントプラン

年金はジワジワと下げられている

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そもそも知らない方も多い「年金額が徐々に下げられていること」について。

あらためてその減り幅を確認すると、かなりの額!!であることをお伝えします。

年金手帳

 

 

 

 

 

 

30年後には年金水準が現役収入の61.7%→50%になる!

今年、5年に一度の厚労省の公的年金の「財政検証」において、少子高齢化という課題を抱える年金制度の現状について、厳しい将来像が明らかとなりました。

財政検証では現役世代の収入に対してどれぐらいの比率で年金が給付できるかを表す「所得代替率」を計算しています。
所得代替率とは、現役男性の手取り収入に対する夫婦世帯(夫が40年間平均的賃金の会社員で妻が40年間専業主婦の世帯)の年金額の割合です。
(40年間専業主婦というモデルケースは今後変更されると思いますが・・)
2019年には現役男性の手取り収入35.7万円(賞与も含めた年収の12分の1)に対して、夫婦世帯の年金額が22.0万円となり、所得代替率は61.7%と前回2014年の62.7%よりよりやや低下したとのこと。

この、現在61.7%という数字が約30年後には約50%になる想定が発表されています。
その額は、17.8万円!
現在22万円で支給されているモデルケースの世帯だと、30年後には17.8万円の支給になる。毎月4.2万円減るということです。

世帯収入
現役時の40年間の平均的賃金 35.7万円
現在の年金月額       22万円
30年後の年金月額      17.8万円
月々4.2万円減

かなりの目減りです。

6つの経済成長のケースを想定し、経済が順調に成長した場合の「ケース1~3」では、政府が約束している現役世代の平均収入の50%以上が維持できるとしています。
50%しか維持できないと捉えるか、50%以上維持してくれると捉えるか、いずれにしても政府を充てにせず自分の家計は自分で守るという意識が重要ですね。

一方、経済が不調な場合の「ケース4~6」では、年金の給付水準が50%を切り、制度の再検討が必要になるとしています。
(所得代替率が50%を下回った場合は、年金保険料の値上げや、消費税の増税などの措置が必要になる)

いずれの場合でも、所得代替率の目標は「50%」とされています。
つまり、将来のモデル世帯の老齢年金月額は、現役時の平均月収(年収の1/12)の半分になることは決まっているということです。
(高額所得の方は50%は維持できませんので、あくまでのモデルケースの場合とご理解ください)

そもそもどうして年金が下げられるのか?

日本の公的年金は賦課方式といって、自分が積み立てた保険料を将来受け取るものではありません。
現役世代から徴収した保険料を高齢者に配分する仕組みなので、高齢化が進む中で制度の維持が難しくなっています。
このままの水準で支払っていると公的年金を維持できなくなるので、現役世代の減少に合わせて、年金の額を減らすためにマクロ経済スライドという制度が導入されています。
マクロ経済スライドと聞くと、景気の動向に合せて年金の額を調整するようなイメージですね。しかしその中身は、将来の年金を減額するための仕組みで、多くの人に気付かれにくい形で、ジワジワと年金を減らせる仕組みなのです。

ここからは100年人生についてのお話し

ライフデザインが大事

では、年金がジワジワと減らされていく日本でどうやって生きていけばいいの?
FPに相談している方なら「お金の面でどうするか」は対策し、日々取り組んでいると思います。
あらためて、年金額の減り幅の大きさを頭にインプットした上でライフプランという予算をしっかり意識していきましょう。

100歳まで生きてしまうかもしれない長い人生をどう生きるか、非常に参考になる本が売れています。
ベストセラーとなったリンダ・グラットンの『ライフ・シフト』はご存知の方も多いことでしょう。
100歳生きる人生に合わせて、私たちは働き方だけでなく、生き方を変えるべきだ、というメッセージをこめた本です。
まさにこれからのライフデザインの考え方を示してくれていて、今まで以上に「どう生きるか」による差が大きくなることも痛感致します。FPに相談している方も、そうでない方も、まだお読みでない方には是非お勧めの1冊です。

この本では、平均寿命について
・今20歳の人は100歳以上、40歳以上の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある
・2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きる
と書かれています。
そうなるかどうかはわかりませんが、既に2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳で、いずれも過去最高。女性が6年連続、男性が7年連続で過去最高を更新しています。
それを踏まえると、自分が100歳まで生きる可能性があることも想定内であり、お子さんたちの二人に一人は100歳まで生きそうだということも現実味を帯びてきました。

100歳まで生きるかもしれない
年金の目減りが大きい
企業の退職金が減っている(確定拠出年金の導入も含めて)
預金等の低金利商品ではお金は増やせない
情報が氾濫している
世の中の変化が激しい

そんな時代に何も対策せず60歳~65歳で引退を描いている方には、厳しい老後生活が待っている。その可能性が高くなります。
私のお客様は、引退時期をいつにするかも含めて、ライフプランで実現可能な選択肢を計り、柔軟な考えで変化に対応し続けている姿を見せてくれています。
もちろん私も、80歳や90歳の時にも友人と遊ぶために自分の足で待ち合わせ場所に行き、自分の歯で食事ができる、そのような時間とお金にゆとりがあって健康なシニアになっていたいです。言うのは簡単、今何をすべきかが肝心ですね。

人生100年時代

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