皆さん(もしくはご家族)のお勤めの会社では企業型確定拠出年金を導入していらっしゃいますか?
私のお客様の7割くらいの方はお勤めの会社で導入されています。
そのうち半分くらいの方は、なんと退職金の100%が企業型確定拠出年金に移管されました。
【企業型確定拠出年金を知らない方に簡単にご説明します】
企業型確定拠出年金とは、企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員自身が年金資産の運用を行う制度です。
(従業員が自動的に加入する場合と、企業型DCに加入するかどうかを選択できる場合があります)
そして定年退職を迎える60歳以降に、積み立ててきた年金資産を一時金(退職金)、もしくは年金の形式で受け取ります。積み立てた年金資産は原則60歳まで引き出すことはできません。
※ここからは企業型DCと表記します。
退職金の100%が企業型DCに移管された「40代、50代の私のお客様」は既に1000万円~2000万円以上の残高がある状態になっておりまして、しっかり資産運用・資産形成しているところです。
先日、お客様ご夫婦と相談中に奥様への説明として
「企業型DCは、既に自分名義の年金となっているので会社が倒産してもなくならないんですよ~」とお話ししたところ
な・なんと奥様が!!!
「え~~?そうなの?そしたら、パワハラとかセクハラで主人が解雇されてもなくならないんですか?」と嬉しそうにおっしゃいました(笑)
まさかそんな反応があるとは思わなかったのですが、奥様は本気で聞いていました。
はい、そうなんです。
受給権が確立しており、勤続3年以上であればどのような理由でも減額されないんですね。
パワハラとかセクハラで解雇されても、この権利は奪われません。
(運用による増減はあります。これから会社が拠出する予定であった分は、なくなります)
ちなみに、こちらのご主人様の会社での評判は私が知る限りではかなり良いのですが、奥様はずっとそれだけを心配してきたというので可笑しくて可笑しくて(笑)
そう思われるからには何かあるのかもしれません。
私が従来の退職金制度と比べていいな~と思っている
企業型DCのメリットは
①今いくら残高があるか確認できること。
(特に50代になりますと退職金額がイメージしやすい)
②万一企業が倒産しても企業型DCはなくならないこと。会社の資産と確定拠出年金の資産はまったく別に管理されているので全額保全される。
③運用次第ではかなり増やせる可能性があること。
(私のお客様は現状ではかなり増えている方が多い)
④手数料が抑えられており税制面でも優遇されていること。
といったところです。
更に、メリットと思っているわけではないのですが
興味深いポイントとしては
①解雇されても受給権がなくならないこと。
②破産しても差し押さえや没収の対象にならないこと。
もあります。
同期の退職金と数千万円の差が生まれる
今日、お客様の確定拠出年金(企業型)の残高を確認したところ「1200万円」って書いてあったので残高が1200万円かと思ったらそうではなくて・・・・増えた額が1200万円でした。あんまり金額が多いから見間違えちゃいました。
その他の個人資産の運用では2000万円以上増えているので、現時点で合計3200万円以上増えたことになります。(運用期間8年くらい)
資産運用したことがない方は、運用するかしないかでそこまで差が出るとは思えないと思いますが、たったの8年でこれだけの差になっていますから、この方が定年する20年後近くにはどれくらいになっているかな~~~と楽しみです。
(色んな資産運用がありますし、皆が同じように増えるわけではありません)
ほぼ同じ給与で定年まで勤めた同期メンバーの中でも、運用成果を出した人とそうでない人とでは数千万円の差が生まれても不思議ではありません。
面倒だから、わからないから何もしない・・・そういう方は本当にそれで良いのかどうか考える機会にしてください。
●金融の知識があるかないか、(運用について)実践するかしないかで相当な差になること
●資産運用するためには家計に余裕がないとできないこと
は、腑に落ちているかそうでないかで未来に大きな差となるでしょう。
企業型DCが導入されていて定年までまだ時間があるという方は、しっかり利用してほしいと思います。
家計において資産運用する余裕がないという方は、まずは小金持ちになることがポイントかと思います。
(運用するお金を準備できる家計にする)
あらためて家計収支のバランスを振り返って
家計を黒字にし
しっかり資産形成してくださいね。
※あなたの年金準備はどのパターン?
確定拠出年金を含めた下図のイメージ図にてご確認ください。